皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。<br/><br/>陳さんはまず、『今週のトルコリラ円は安値圏で不安定な動きとなりそうだ』と述べています。<br/><br/>『新興国通貨の動向を見る際に重要なポイントの一つは「実質金利」だろう。「実質金利」=「名目金利(政策金利)」−「物価上昇率(インフレ率)」、トルコリラ:政策金利19.0%−物価上昇率15.61%=実質金利+3.39%』と伝えています。<br/><br/>エルドアン大統領は20日、トルコ中央銀行のアーバル総裁を更迭しました。陳さんは、『アーバル氏の大幅な利上げがエルドアン大統領の不興を買ったようだ。後任の総裁には、エルドアン氏の与党・公正発展党(AKP)の元国会議員、シャハプ・カブジオール氏を起用した。カブジオール氏は最近、今年の経済成長実現のため「借り入れコストの増加を招く金融引き締め政策をやめるべきだ」と主張した』と解説しています。<br/><br/>続いて、『この突然の中銀総裁更迭を受けて週明け22日にトルコリラは急落した。市場では、トルコ中銀が再び金融緩和に転換するとの見方が広がった』とし、また、『大統領が頻繁に総裁を更迭する中銀の独立性への信頼感も失墜した。カブジオール氏は21日に出した初の声明で、早期の利下げにつながる臨時の金融政策決定会合を開く可能性を否定。物価の安定を重視する考えを述べて、週明けにリラ暴落が起きないよう牽制したが、市場はリラ売りで応対した』と説明しています。<br/><br/>エルドアン大統領は24日、公正発展党(AKP)の会議で演説し、『金融市場がここ数日、不安定になっていることについて、トルコ経済の実情を反映していないと指摘した。国際投資家はトルコへの信頼を維持すべきだとし、外貨や金を抱え込んでいる国民は金融商品に投資し経済や生産を支えるべきだと述べた。エルドアン大統領は「財政規律や自由市場経済へのコミットによって、われわれがあらゆるショックに耐性があることは証明済みだ」と述べ、トルコ経済は投資、生産、雇用、輸出によって回復するとの見方を示した』と伝えています。<br/><br/>そして、『市場が動揺する中、トルコリラ円ドル円の上昇もあり13円台半ばで週を終えた。実質金利が高いことから、中銀新総裁が市場との対話を行う姿勢を強めれば地合いも落ち着いてくるのではないか』と考察しています。<br/><br/>こうしたことから、陳さんはトルコリラに関して『12.50円~14.50円』のレンジで推移すると予想しています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月30日付「トルコリラ円今週の予想(3月29日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコリサーチレポーター 花田浩菜<br/><br/><br/>

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